サーバーで計算ファームを作る
サーバーは複数台用意することでできることが一気に増えます。例えば3DCGのためにレンダリングファームを作ったり、各種計算をさせるための計算ファームなどです。1台のサーバでも強化すれば十分力を発揮しますが、複数台用意することで自由度が高いシステムが作成可能です。サーバーを複数台用意する際に注意したいのがホストとクライアントと分ける必要があるかです。
MPIなどの計算ライブラリを利用する場合はホスト役と計算する側と分ける必要があり、サーバーの作り方も変わってきます。ホストがクライアントも兼ねることもできますが、処理速度が若干落ちてしまうことがあります。また、複数台集めるということでネットワーク、特にハブについてはGビット対応機を利用してネットワークがボトルネックにならないようにしたいものです。また、計算によってはCPUの数が重要になる場合も多いですが、合わせてメモリをある程度積んでおきたいところです。
メモリは最低限用意すればいいですが、扱うデータ量に合わせて置かないと計算に使えないケースが出てきます。計算によってはGPUを行かせるライブラリもありますが、これらについては単独で計算させることが多く、ネットワークを介してやりとりをするとデータ転送がボトルネックになることが多いので、用途に合わせてサーバー構成を検討する必要があります。計算に利用するCPUについてもキャッシュが多めの機種を利用するなど効率も調整可能です。